県への要望を実施

平成24年4月27日(金)に、先に行われた第65回定期総会の決議に基づき、県への要望を行った。町村会側からは、荒木泰臣会長(嘉島町長)をはじめ、竹﨑一成副会長(芦北町長)、河津修司副会長(南小国町長)、長嶺興也評議員(美里町長)、前田移津行評議員(玉東町長)、家入勲評議員(大津町)、松本照彦評議員(多良木町長)、田嶋章二評議員(苓北町長)の役員全員が出席。県側からは、蒲島郁夫知事をはじめ、各部局長の出席があり、荒木会長が蒲島知事に要望書を手渡した。

 
要望書を手渡す荒木会長(左)と蒲島知事(右)

はじめに荒木会長から、「蒲島県政の2期目がスタートし、大変厳しい時代で、舵取りも大変かと思われるが、我々のリーダーとしてがんばっていただきたい。 昨年は、東日本大震災があり、危機管理が問われた年でもあった。あらゆる災害に対して、住民の生命を預かる我々町村もあらゆる災害に対して備えをしていかなければならない。また、昨年は3月12日に九州新幹線が全線開通し、秋にはねんりんピックが大成功を収めた。今年の1月にはドクターヘリが就航し、へき地医療にとって大変心強い味方が出来た。中山間地を多く抱える我々町村にとって地域の活力を生み出すためにも、国、県との連携が重要だ。今回の要望事項には、道路等の公共事業関係の要望が多いが、財政の厳しい中ではあるがご配慮をいただきたい。特に町村は非常に高齢化率が高くなっているが、知事の熱い想いもあって長寿を恐れない、長寿を楽しめる社会の実現に向けて取組みをされており、大変心強い。また、4月1日からは熊本市が全国20番目の政令市となり、全国的に求心力も高まり、更なる発展を期待している。一方で、熊本市が独り立ちされたということでもあり、その分我々町村に対して一層のご支援をお願いしたい」とあいさつ。


荒木泰臣会長(嘉島町長)

蒲島郁夫知事

続いて、蒲島知事から「知事選では、4つの約束を県民の皆さんにしました。一つは、活力をつくること。そして、アジアと繋がること。そして、安心を実現すること。そして、百年の礎を2期目でつくっておくこと。1年が1期という心構えで、スピード感を持って取り組んでいきたい。熊本は、他の地域と比べると大変元気で、昨年の新幹線開業と熊本市の政令市移行、これをホップ、ステップと呼んでいますが、ジャンプは将来道州制が実現した際に、熊本を州都にしたい。まずはこの元気を、全県に波及させたい。熊本市は独り立ちしますので、その余力を他の地域に、県庁のエネルギーを発揮したい。そういう意味で、政令市効果というのはそれぞれの地域にとってプラスになると確信している。我々政治家の目標はそれぞれの住民、県民を幸せにすることにある。その目標に向かって皆さんと一緒に進んでいきたい」とあいさつ。

その後、各部の部長から市町村と連携を図りつつ諸政策を進めていくこと、また、要望事項についての現在の取組み状況などの説明をいただいた。出席した町村長からは、更なる支援、協力をお願いする意見があった。

要望事項

今回の要望事項は以下の通り。

①砂防堰堤等の新規建設について、②九州新幹線全線開業による主要駅からの交通アクセスの構築について、③地方港湾改修事業及び港湾補修事業の負担割合軽減について、④学校教育における支援教員の加配に伴う県の支援について、⑤木葉川河川改修整備について、⑥県道新山原水線道路改良整備促進及び県道大津植木線4車線化について、⑦阿蘇地域における道路網の整備促進について、⑧JR豊肥本線の活性化の推進及び南阿蘇鉄道輸送体系の充実について、⑨九州中央自動車道の整備促進について、⑩熊本都市圏南東部地域の道路網の強化について、⑪社会資本整備総合交付金の予算確保について、⑫芦北地域振興について、⑬球磨川における抜本的な治水対策の促進について、⑭国営川辺川土地改良事業の促進について、⑮国道219号に直結するスマートインターチェンジの設置について、⑯熊本天草幹線道路(地域高規格道路)の整備促進について、⑰磯焼け対策について、⑱渇水期に対応できる水資源の開発について、⑲社会保障改革について、⑳観光行政の推進について

担当部署

熊本県町村会
   総務課  TEL096-368-0011