県への要望を実施

平成23年4月27日(水)に、先に行われた定期総会の決議にもとづき、県への要望を実施した。当日は、町村会側からは、荒木泰臣会長(嘉島町長)をはじめ、竹﨑一成副会長(芦北町長)、河津修司副会長(南小国町長)、長嶺興也(美里町長)、前田移津行(玉東町長)、家入勲(大津町長)、成尾政紀(水上村長)、田嶋章二(苓北町長)評議員全員が出席。県側からは、村田信一副知事をはじめ、各部長の出席があり、荒木会長が村田副知事に要望書を手渡した。 


要望書を手渡す荒木会長(左)と村田副知事

荒木会長より、「県におかれては震災の対応では、医療チームをいち早く派遣され、現在では町村の職員も参加しており、県のリーダーシップに安心している。我々町村は平坦部から山間部まで様々な地域を抱えているが、創意工夫して取り組んでいる。しかし、自助努力には限界もある。是非、県のご助力を願いたい。特に、道路の問題は今回の要望の中にも多く、まだまだ必要な道路があるのが実情だ。また、地域医療の確保については、県、市町村、熊大の連携事業は順調と聞いており、また、ドクターヘリも導入予定である。引き続き条件不利地域を抱える町村を、積極的に支援していただきたい」とあいさつ。


荒木会長(中央)および出席町村長

村田副知事(中央)および出席部長

村田副知事が「震災の対応については、発生当初の防災ヘリ(ひばり)の派遣に始まり、専門職員・行政職員の派遣を市町村職員のご協力を得ながら現在も行っている。ここしばらくは派遣が続くと見込まれるため、引き続き市町村のご協力をいただきたい。また、熊本から元気を届けよう!とチャリティーバザールを企画しているところであり、町村会へもご協力をお願いしたい。地域主権改革については、関連3法案が国会に提出されているところであるが、県においても蒲島知事肝いりで県政改革をすすめているところである。また、新幹線開業と熊本市の政令市移行は県として飛躍するチャンスであり、県民の幸福量の最大化に努めていきたい」と応えた。

その後、各部長から要望事項についての説明へ移り、戸塚土木部長からは「九州中央自動車道や天草幹線道路の整備など、県内の縦軸・横軸の整備は重要と考えており、国へも要望し道路、河川の整備を引き続き進めていく」との説明があった。また、坂本企画振興部長からも「新幹線開業により、次は横軸の交通アクセスの整備が重要」との説明があった。駒﨑総務部長からは「町村財政強化のため、国からの直轄負担金の見直しがなされているところだが、県の負担金についても見直しを進める」との説明があった。

町村会側も評議員全員から、各地域の実情や抱える問題について意見が出され、県の理解と協力を求めた。今回の要望事項は以下のとおり。

①砂防堰堤の新規建設について、②九州新幹線全線開業に向けた各駅からの交通アクセスの構築について、③地方港湾改修事業及び港湾補修事業の負担割合軽減について、④県道新山原水線道路改良整備促進及び県道大津植木線4車線化について、⑤阿蘇地域における道路網の整備促進について、⑥JR豊肥本線の活性化の推進及び南阿蘇鉄道輸送体系の充実について、⑦九州中央自動車道(九州横断自動車道延岡線)の整備促進について、⑧熊本都市圏南東部地域の道路網の強化について、⑨小川BSスマートIC(仮称)建設に伴う財源確保について、⑩芦北地域振興について、⑪球磨川における抜本的な治水対策の促進について、⑫国営川辺川土地改良事業の促進について、⑬国道219号に直結するスマートインターチェンジの設置について、⑭熊本天草幹線道路(地域高規格道路) の整備促進について、⑮地域医療の充実について

担当部署

熊本県町村会総務課
   TEL096-368-0011