平成30年度の町村長トップセミナー、町村長と国会議員の意見交換会を開催

熊本県町村会は、1月11日(金)午後3時30分から、熊本市のホテル日航熊本で町村長を対象とした平成30年度の「トップセミナー」と「町村長と県関係国会議員の意見交換会」を開いた。
 トップセミナーには町村長、郡町村会事務局長ら約40人が出席。国際政治を専門に執筆や講演活動に活躍中の京都大学名誉教授の中西輝政氏が、「激動の世界と日本の進路を占う」と題して講演した。

 講演では、英国のEU離脱を巡り揺れるヨーロッパについて、強引な離脱で政治経済が混乱するようなことにはならないのではないか。したたかなイギリス人のことだから、長い移行期間を設けることであまりデメリットが出ないようにしていくのではないだろうか。
 激化する米中貿易摩擦では、日本は米国追随のスタンスだが、どこまでも米国一辺倒では、足元をすくわれる恐れがある。敵対している2国がある日突然和解したり、表面上では対立する国同士が実は裏で手を握っていたりすることは、国際社会ではよくあること。それが外交の世界だ。
 北方領土問題では、「2島先行返還」が話題になっているが、そんなに急がなくていいのではないのか。「2島」で決着したら、それで終わりである。世界をみると、300年も400年にもわたって領土返還を言い続けている国がある。日本は、たかだか、戦後70年であり「4島返還」を訴え続けていいのではないかと思う、などと話した。

 
 セミナー終了後に開かれた町村長と県関係国会議員の意見交換会には、県関係国会議員7人が出席。開会に先立ち、昨年11月に逝去した園田博之代議士の冥福を祈り、黙とうをささげた。熊本地震の復旧復興への国の支援に対する感謝や春の統一地方選、夏の参院選などについて幅広く意見が交わされた。

荒木泰臣県町村会長
(嘉島町長)  
京都大学名誉教授
中西輝政氏 
 野田毅衆議院議員


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