『第66回熊本県町村会定期総会を開催』を開催
熊本県町村会は第66回定期総会を、3月26日午後3時15分から熊本市の全日空ニュースカイホテルで開催した。総会には県内の全31町村の首長が出席した。
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竹﨑副会長の開会宣言に続き、荒木泰臣会長(嘉島町長)は「昨年末に行われた衆議院選挙で、3年続いた民主党政権から元の自公政権へと戻った。新政権は経済運営を見る限り順調な滑り出しのようだ。我々町村にとっては道州制、TPP交渉参加といった将来を大きく変える問題が浮上している。道州制については全国町村会でも“反対”であると明確に表明している通り熊本県町村会としても立場を貫く。TPPについては交渉離脱を含めて慎重な対応を期待する。国がいかなる状況になろうとも町村長は住民の気持ちを尊重して行政に取り組もう」などとあいさつした。
表彰に移り全国町村会自治功労者表彰伝達、熊本県町村会表彰(優良町村、自治功労者)では会長から表彰状と記念品が贈られた。被表彰者を代表して前田移津行・玉東町長が「表彰は身に余る光栄です。これを機に表彰に恥じないよう精進し、更に地方自治の振興にまい進したい」と謝辞を述べた。
【優良町村表彰を受ける3町】
来賓挨拶では小野泰輔副知事(知事代理)、藤川隆夫県議会議長、安田公寛市長会会長、藤井公明町村議会議長会会長からそれぞれ祝辞が述べられた。小野副知事は「いま自分も町村のことについて現地に赴いて勉強している最中です。現地のことは直接話をしてみて初めてわかる。町村の皆さんとはいろんな場面で協議をしていきたい。道州制についても話し合いの場を持ちたい。そのことが大事だ」などと述べた。
今年は任期2年の役員改選期にあたり、満場の賛同をもって、荒木泰臣会長、河津修司副会長、竹﨑一成副会長をいずれも再任した。また、熊本県町村会規約の一部改正についても承認した。
この後荒木会長を議長に議事審議に移り、熊本県町村会・各郡町村会提出議題について審議を行った。
提出議題は県町村会が①「町村財政の充実・強化について」②「誰もが安心できる持続可能な社会保障制度の確立について」③食糧自給率の向上と後継者育成を見据えて魅力ある農業の再生について④災害に強いまちづくり⑤過疎地域・山村地域の活性化について」の5議案、各郡提出の①「道路網の整備について」(下益城郡)②「橋梁整備の事業促進について」(同)③「砂防堰堤等の新規建設について」(同)④学校教育における支援教員の加配に伴う県の支援について(玉名郡)⑤木葉川河川改修整備について(同)⑥県道新山原水線道路改修整備促進及び県道大津植木線4車線化について(菊池郡)⑦中九州横断道路(大津~熊本間)の整備促進について(同)⑧阿蘇地域における道路網の整備促進について(阿蘇郡)⑨JR豊肥本線の活性化の推進及び南阿蘇鉄道輸送体系の充実について(同)⑩九州中央自動車道(九州横断自動車道延岡線)の早期整備について(上益城郡)⑪熊本都市圏南東部地域の道路網の強化について(同)⑫県道御船甲佐線の「田口橋」架け替えについて(同)⑬農業農村整備事業予算の確保について(八代郡)⑭芦北地域振興について(芦北郡)⑮球磨川における抜本的な治水対策の促進について(球磨郡)⑯国営川辺川土地改良事業の促進について(同)⑰国道219号に直結するスマートインターチェンジの整備について(同)⑱熊本天草幹線道路(地域高規格道路)の整備について(天草郡)⑲磯焼け対策について(同)⑳渇水期に対応できる水資源の開発について(同)の20議案を原案通り承認した。
このあと「TPP協議にあたっては聖域なき関税撤廃が求められるなら協議から速やかに撤退すること」などをうたった決議、「道州制導入に反対していく」ことをうたった特別決議を採択した。
最後に7月に予定されている参議院議員選挙に立候補を表明している馬場成志氏を町村会として推薦することを決め、閉会した。
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