第64回定期総会を開催

熊本県町村会の第64回総会が、3月22日午後3時半から、熊本市の「ホテル日航熊本」で開催された。総会には31町村のうち、30町村が出席した。
 開会に先立ち先の東北地方太平洋沖地震で甚大な被害を蒙った岩手、宮城、福島など被災地に対し全員で黙とうをささげた。 
 引き続き竹﨑一成副会長(芦北町長)が開会前言を行った後、荒木泰臣会長(嘉島町長)があいさつ「大震災にあわれた被災地の皆さんに対しご冥福をお祈りするとともに、義援金を送らせていただくことにしました。一刻も早い復興を願いたい。国政は衆参ねじれ現象の中、予算関連法案も成立が難しく行き先が読めない状況だ。国がいかなる状況の中にあっても我々地方自治を預かる町村長はお年寄りから子供まで、そこに住む人々の安心・安全な暮らしを目指して日々頑張っていかなければならない」とあいさつした。


荒木泰臣会長(嘉島町長)

表彰を受ける桺詰球磨村長(中)と
田嶋苓北町長(右)

全国町村会表彰状伝達(優良町村・自治功労者)、熊本県町村会表彰(優良町村・自治功労者)では荒木会長から表彰状と記念品が贈られた。被表彰者を代表して田嶋章二苓北町長が「表彰いただき大変ありがたい。これからも表彰を励みに更に頑張っていきたい」と謝辞を述べた。

来賓あいさつでは出席した蒲島熊本県知事、小杉熊本県議会議長、幸山熊本県市長会長、三森熊本県町村議会議長会長がそれぞれ「町村会と手を携えて頑張っていきたい」と述べた。
 蒲島知事「九州新幹線の全線開業と熊本市の政令市は100年に1度のチャンスであり、震災があり新幹線は静かな出発となったがこれから盛り上げて、熊本から被災地に元気を」。小杉県議会議長「被災された方々には心よりお見舞い申し上げるとともに、県議会としても被災地への義援金を贈らせていただく」。幸山市長会長「市町村ともに今回の震災では危険と背中合わせで住民の生命・財産を守るため活動している。熊本県も14市と31町村がさらに協力していきたい」。三森町村議長会長「被災地に心よりお見舞い申し上げるとともに、町村長とTPPの問題等で協力をしていきたい」とあいさつ。


蒲島郁夫熊本県知事

小杉直熊本県議会議長

 

幸山政史熊本県市長会長(熊本市)

 

三森義高熊本県町村議会議長会長(高森町)

決議を朗読する長嶺興也美里町長

引き続き、議事に移り役員改選では荒木泰臣会長(嘉島町長)、竹﨑一成副会長(芦北町)、河津修司副会長(南小国町)を再選した。任期は2年間。
 このあと熊本県町村会、各郡町村会提出議題の審議に移り、県町村会提出①「町村財政の充実強化について」②「社会保障制度改革(年金・国保・後期高齢者医療制度)について」③「公共事業による地方インフラの速やかな整備と雇用の確保について」④「地域医療の充実について」の4議案、

各郡提出の①「砂防堰堤の新規建設について」(下益城郡)②「九州新幹線全線開業に向けた各駅からの交通アクセスの構築について」(下益城郡)③「地方港湾改修事業及び港湾補修事業の負担割合軽減について」(玉名郡)④県道新山原水線道路改良整備促進及び県道大津植木線4車線化」(菊池郡)⑤「阿蘇地域における道路網の整備促進について」(阿蘇郡)⑥「JR豊肥本線の活性化の推進および南阿蘇鉄道輸送体系の充実について」(阿蘇郡)⑦「九州中央自動車道(九州横断自動車道延岡線)の整備促進について(上益城郡)⑧「熊本都市圏南東部地域の道路網の強化について」(上益城郡)⑨「小川BSスマートIC(仮称)建設に伴う財源確保について」(八代郡)⑩「芦北地域振興について」(葦北郡)⑪「球磨川における抜本的な治水対策の促進について」(球磨郡)⑫「国営川辺川土地改良事業の促進について」(球磨郡)⑬「国道219号に直結するスマートインターチェンジの設置について」(球磨郡)⑭「熊本天草幹線道路(地域高規格道路)の整備促進について(天草郡)⑮「CO2地中化について」(天草郡)の15議案を原案通り承認した。
 このほか特別決議として「確固たる農業施策の実現を(TPP交渉の前提条件として)」を採決した。4月にも県、国に対し要望説明を行うことにしている。

総会資料

 (表彰者資料)

 (熊本県町村会提出議題)

 (決議、特別決議)

担当部署

熊本県町村会総務課 

   TEL096-368-0011