平成23年度副市町村長研修を開催

熊本県町村会と熊本県市長会は、「平成23年度副市町村長研修会」を8月29日(月)に開催した。 研修は午前、午後の2部に分けて開催し、午前の部では松田泰治熊本大学大学院教授より「熊本における地震防災」のテーマで講演いただいた。

教授は、①地震はなぜ起きて、なぜ被害が起こるのか②福岡県西方沖地震の地震被害の事例③熊本県の現状と防災意識④地震が発生したら⑤自助・共助・公助の連携・・の5つに分けわかりやすく説明された。今年3月に発生した東日本大震災を視察した時に撮影された映像も紹介された。地震国である日本に住んでいる以上は熊本県であってもその危険と常に隣り合わせにある。ひとたび大地震が発生すればそれはとてつもない災害として人々の生命と財産を脅かすことになる―ことを忘れてはならない。そのためにも日頃から個々がリスクマネジメントする時代であると訴えた。

午後は、天草郡苓北町出身で(財)日本サッカー協会専務理事兼副会長の田嶋幸三氏より「世界を目指す日本サッカー」と題して講演いただいた。同副会長は現在、東アジアサッカー連盟副会長、国際サッカー連盟(FIFA)タスクフォースフットボール2014メンバー、東京都文京区教育委員など多くの役職を歴任されている。


「熊本における地震防災」をテーマに講演いただく松田泰治氏

「世界を目指す日本サッカー」をテーマに講演いただく田嶋幸三氏

副会長は講演の中でJFA(日本サッカー協会)の理念として「サッカーを通して豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する」(JFA2005年宣言)などサッカーが多くの人に勇気と希望と感動を与え、ひいては国際社会に貢献することを目標としていることを紹介した。外国から学んだ人材育成システムを参考に、常に若い人材育成を目標に掲げ、フェアプレーの精神を忘れないような選手を育てている。女子のワールドカップで「なでしこジャパン」がいち早く優勝し、多くの国民に感動を与えたが、男子も世界を目指して頑張っていくと語った。


松田泰治氏 
(熊本大学大学院教授)


田嶋幸三氏
(日本サッカー協会専務理事兼副会長

 

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