熊本県市長会・町村会共催で令和元年度副市町村長研修会を開催

熊本県町村会は、8月19日(月)午前10時半から熊本県市町村自治会館・別館(熊本市東区)で、熊本県市長会との共催による「令和元年度副市町村長研修会」を開催、42人が参加した。県内の副市町村長(不在の市町村は総務課長ら)が一堂に会して研鑽する場を提供しようと、毎年8月に開いている。
 午前の部では、熊本県立大学総合管理学部教授の丸山泰氏が、「マーケティング発想のすすめ ”選ばれる時代”の地域経営」と題して講演。スターバックスのコーヒーは、他の店に比べると値段がやや高いが、客は多く、儲かっている。同社が販売しようとしいるのは、コーヒーではなく実は、”快適な空間”なのである。空間に対して客はおカネを払っているのである。「モノ」消費から「コト」消費へと移行しているといわれるゆえんである。競争に勝ち残っていくには、自分たちが本当に提供しているものは、何なのかを見極めなければならないと述べた。
 午後の部では、双日総合研究所チーフエコノミストの吉崎達彦氏が、「トランプ政権と今後の日米関係」と題して講演。世界経済の減速の原因のひとつといわれる米中貿易摩擦だが、中国は10月1日に建国70周年を控えており、習近平主席の頭の中は目下のところ、これを無事終えることでいっぱいではないのか。激しさを増す香港デモだが、今のところは、天安門事件のような手荒な手法で鎮圧を図ったりはしないのではないかと思う。それゆえ米中関係には大きな変化はないと考えられる。来年11月は、米大統領選がある。トランプ大統領には、各方面からいろいろと批判もあるが、再選の可能性は五分五分とみている。トランプ大統領には、しっかりとした支持層がおり、対抗する民主党の候補は20人もいて、絞りきれていないばかりか、これといった人物も見当たらない、などと述べた。

 
熊本県立大学総合管理学部教授
丸山 泰氏 
双日総合研究所チーフエコノミスト
吉崎達彦氏 
 



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