熊本県町村会は3月24日(金)午後3時半から、熊本市の熊本ホテルキャッスルで第75回定期総会を開催した。今回も昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症防止のために縮小、簡略化した形で議事が進められた。
総会には県内31町村の全町村長らが出席。前田移津行副会長(玉東町長)の開会宣言に続いて荒木泰臣会長(嘉島町長)があいさつ。「コロナ対策を最優先課題として取り組むと共に、熊本地震や7月豪雨からの復興など経済の再生を図り、地方創生へとつなげたい」と訴えた。
全国町村会表彰では、市原正文・産山村長(公選3期)。退職町長として家入勲・前大津町長(公選4期)。熊本県町村会表彰では、優良町村として長洲町、高森町、甲佐町の3町、自治功労者として中逸博光・長洲町長(公選4期)、藤本一臣・氷川町長(公選4期)、市原正文・産山村長(公選3期)の3人。在職25年以上の一般職員135人が表彰された。被表彰者を代表して市原・産山村長が謝辞を述べた。
続いて来賓の蒲島郁夫知事、溝口幸治県議会議長、佐藤義興市長会長、吉田美好県町村議会議長会長が祝辞を述べた。
その後議事に入り、事業計画、予算、決算などの会務報告の後、県町村会から「7月豪雨からの復旧・復興」「熊本地震からの復旧・復興」などの要望計9項目と特別要望として「新型コロナウイルス感染症対策」の1項目を提出、各郡町村会からは「道路網の整備促進」などの要望18項目が提出され原案どおり決定された。
最後に「熊本地震及び豪雨からの復旧・復興」「コロナ感染防止と経済対策」「持続可能な社会保障制度の確立」「デジタル社会の構築に向け、情報通信基盤の整備、財政支援、人的・技術的支援の拡充」など8項目の決議を採択、閉会した。